GitHub Projects Betaではじめるプロジェクト管理
こんにちは。永和システムマネジメント FDPメンバの坂部です。
今回は、私たちのチームで、カンバンツールGitHub Projectsの新バージョン、GitHub Projects Betaをどう使っているか、お話しします。
はじめに
私たちのチームは、FDPという特殊なプロジェクトに属しているので、アプリ開発に加えて、勉強や情報発信、イベント参加などもチームのタスクとして管理しています。
それに従い、現在リポジトリは3つになっています。
- 勉強・情報発信・イベント参加などのタスク管理用
- アプリ開発用
- アプリ開発のテンプレート用
アプリ開発用に関しては、2〜3ヶ月で一つのアプリを作り、それを何回か繰り返す予定なので、今後、アプリA開発用、アプリB開発用…と増える可能性があります。
今回、GitHub Projects Betaを採用することで、複数のリポジトリに存在する、さまざまなタスクを管理することができるようになりました。
どう使っているか
メインのカンバンはこんな感じです。
ここにはチームが関係するIssue、PRが全て存在します。
こちらは、アプリ開発用のカンバンです。
先程のカンバンに、リポジトリでフィルターをかけたものになります。
さまざまなタスクに取り組んでいるとはいえ、現在はアプリ開発がメインなので、作業中はこのカンバンを見ることが多いです。特に、朝会やスプリントプランニングでは、ここを中心に議論します。
こちらは、アプリのユーザーストーリーだけを表示しているカンバンです。
スプリントレビューやスプリントプランニングで、POとユーザーストーリーの優先度を議論するときに使います。POにとってはノイズになりうるタスクが見えないので、純粋にユーザーストーリーだけを対象にして議論できます。
こちらは、アプリのプロダクトバックログをリスト表示したものです。
GitHub Projects Betaでは、カンバン以外に、このようにリスト表示することもできます。 プロダクトバックログの優先度を決めて並び替えるときは、一度に多くのバックログを見ることのできるリストの方が便利です。
PRだけのカンバンも作れます。現在出ているPRの状態が一目でわかるので便利です。
まとめ
複数のリポジトリを横断するカンバンはGitHub Projects(=新バージョンじゃない方)でも作成できます。
しかし、リポジトリやラベルなどでフィルターする場合、GitHub Projects Betaは便利です。GitHub Projectsでもフィルターをかけることはできますが、GitHub Projects Betaではフィルターをかけた状態でViewとして固定できます。このViewを使い分けることで、普段見るカンバン、スプリントプランニングのときに見るカンバンなどを手軽に切り替えることができます。
また、リストはGitHub Projectsにはない機能です。カンバンは見やすいですが、縦に長いレーンはスクロールしないと見えない場合があります。そういったとき、リストは役立ちます。
今後
GitHub Projects Betaは、名前の通りまだベータ版であり、足りない機能もあります。
例えば、自動的なアイテムの移動(Workflows)は、プリセットを有効化することはできますが、カスタマイズまではできないです。
私たちのチームでは、IssueとPRは、追加されたらどちらも「プロダクトバックログ」レーンに移動します。PRは「In Progress」レーンに移動してほしいのですが、別々の設定はできないので、手動で移動させています。
ありがたく使いつつ、今後の動向を注視していきたいです。